「夜の木」展 開催中 11/18まで

シャーム/バーイー/ウルヴェーティー

青木恵都 訳
35cm×23cm 40p 2012年7月 タムラ堂発行

 2008年のボローニャ・ブックフェアーで絵本関係者に大きな衝撃を与え、ラガッティ賞に輝いた、伝統的な絵本The Night Life of Treesの日本語版がついに出版。
 この絵本では、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティーの3人によって神話的な世界が描かれている。
 夜になるとその本性を表すとという聖なる木。そのような木々が、ページを操るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現す。それぞれの絵には、詩のような短い文章が添えられ、木にまつわる神話や伝説が語られる。
 ゴンド民族に伝わる伝統的な技法をもとに描かれた木々は、プリミティブでありながら洗練され、繊細でしかも力強い。更に驚くべきことに、この絵本は全てがハンドメイド(手作り)である。黒く染められた手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドのチェンナイ(旧マドラス)郊外の工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げられた、まさに手工芸品とも言うべき絵本である。






タムラ堂 

URL http://www.tamura-do.com

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